日本のダム 長沼ダム



長沼ダム:宮城県登米市のアースフィルダム
長沼ダムは、宮城県登米市迫町北方に位置し、一級河川・北上川水系迫川に建設されたダムです。宮城県が施工した県営ダムで、自然湖をダム化する例としては過去最大規模の事業です。堤高15.3m、アースダムとしては総貯水容量と湛水面積(ダム湖の面積)で日本一の規模を誇ります。迫川下流部の治水目的のほか、長沼のボート競技の円滑な運営を図るためのレクリェーション目的を有する補助多目的ダムです。レクリェーション目的を持つダムとしては東日本唯一の存在です。

ダムの諸元
ダム型式: 均一型アースフィルダム
堤高: 15.3m
堤頂長: 1,050m
総貯水容量: 31,800,000m³
利用目的: 洪水調節・不特定利水・レクリェーション
事業主体: 宮城県
着手年/竣工年: 1975年/2014年
概要
長沼ダムは、宮城県土木部の施工による県営ダムであり、自然湖をダム化する例としては過去最大規模の事業です。ダムは迫川下流部の治水目的のほか、長沼のボート競技の円滑な運営を図るためのレクリェーション目的を有しています。2014年5月に竣工し、同年12月1日より、命名権を取得したパシフィックコンサルタンツが当ダムに設定した愛称「パシフィックコンサルタンツ長沼ダム」が優先的に使用されています。

長沼周辺の施設
長沼ダム周辺には、宮城県長沼漕艇場(宮城県長沼ボート場)、長沼フートピア公園、兵粮山公園、長沼温泉、新田総合運動場などの施設があります。これらの施設は、ダム湖周辺の自然環境を活かしたレクリェーションやスポーツ活動の場として利用されています。

地理と沿革
長沼は、北上川の旧流路である旧北上川に注ぐ河川である迫川の支流として扱われる天然湖です。この付近には長沼をはじめ、東北地方最大のハクチョウ飛来地である伊豆沼や内沼、蕪栗沼といった湖沼があり、小河川を通じて迫川に合流しています。ダムは長沼の北端に建設され、導水路を通じて迫川に通じる形となっています。

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日本のダム 七ヶ宿ダム



七ヶ宿ダム:宮城県刈田郡七ヶ宿町の特定多目的ダム
七ヶ宿ダムは、宮城県刈田郡七ヶ宿町、一級河川・阿武隈川水系白石川に建設されたダムです。国土交通省東北地方整備局が管理する国土交通省直轄ダムで、堤高90.0mのロックフィルダムです。阿武隈川水系のダムでは摺上川ダムに次いで規模が大きく、宮城県最大のダムでもあります。白石川及び阿武隈川下流の治水と宮城県中央部への利水を目的とした特定多目的ダムであり、釜房ダムなどと共に東北最大の都市・仙台市の水がめの一つです。ダムによって形成された人造湖は七ヶ宿湖(しちかしゅくこ)と呼ばれ、2005年に「ダム湖百選」に選ばれています。

ダムの諸元と目的
ダム型式: 中央土質遮水壁型ロックフィルダム
堤高: 90.0m
堤頂長: 565.0m
総貯水容量: 109,000,000m³
利用目的: 洪水調節、不特定利水、上水道、工業用水、かんがい
事業主体: 国土交通省東北地方整備局
施工業者: 佐藤工業、フジタ、青木あすなろ建設
着手年/竣工年: 1973年/1991年
沿革と背景
阿武隈川水系は阿武隈高地の広範な部分を流域に持ち、中流域には蓬莱や信夫山、さらに阿武隈ラインといった狭窄部があり、これがスムーズな河水流下の阻害原因となって度々福島市や郡山市は水害の被害を受けていました。また、下流部の角田市や白石市も上流からの洪水が押し寄せることから水害の被害を受けていました。これに対処するため、阿武隈川水系においても多目的ダムによる河川総合開発事業が計画され、白石川に七ヶ宿ダムが着手されました。

目的と影響
七ヶ宿ダムの目的は治水(洪水調節、不特定利水)と利水(かんがい、上水道、工業用水道)です。治水については、洪水調節では1950年8月豪雨を基準とした計画高水流量を大幅に軽減し、阿武隈川の治水基準点である岩沼においても計画高水流量を軽減させます。利水においては、かんがい、上水道、工業用水道への供給を行い、宮城県全人口の約77.5%をカバーする水量を供給しています。

七ヶ宿湖と環境保全
七ヶ宿湖は前述のように宮城県民の大部分に水を供給する重要な水源であり、水質保全のための様々な施策が図られています。水源地域対策特別措置法による「水源地域振興基金」により、水質保全活動が展開されており、上流の水源林を保守・清掃するための活動も行われています。

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日本のダム 栗駒ダム



化女沼ダム:宮城県大崎市のアースダム
化女沼ダムは、宮城県大崎市古川苔の谷地に位置し、一級河川・北上川水系長者川に建設されたダムです。宮城県土木部河川課・大崎地方ダム総合事務所が管理する県営ダムで、洪水調節と不特定利水を目的としています。元々化女沼という自然湖をアースダム化したもので、2008年10月30日にラムサール条約登録湿地となりました。

ダムの諸元
ダム型式: アースダム
堤高: 24m
堤頂長: 260m
総貯水容量: 2,880,000m³
有効貯水容量: 3,020,000m³
利用目的: 洪水調節・不特定利水
事業主体: 宮城県
施工業者: 前田建設工業
着手年/竣工年: 1980年/1995年
化女沼ダムは、洪水調節を主目的としており、建設に際し国庫補助を受けているため「補助治水ダム」と呼ばれるダムの一つです。自然湖に洪水調節やかんがい等の機能を持たせる治水事業の一環として建設されました。

化女沼の自然とレクリエーション
化女沼はダム公園として整備され、湖畔にはアカマツやクリ等の植樹がなされています。湖内にはヒシやヒルムシロ、ヨシ、ショウブ等の植物が生育し、ヒシクイやマガン、オオハクチョウ、トモエガモなどの渡り鳥が飛来します。また、オジロワシやオオワシなどの猛禽類の生息も確認されています。化女沼は、国指定化女沼鳥獣保護区(集団渡来地)に指定されており、ラムサール条約の登録湿地となっています。

まとめ
化女沼ダムは、宮城県大崎市の洪水調節と不特定利水に貢献する重要なインフラです。また、ダムによって形成された化女沼は、その美しい景観と豊かな生態系で観光地としても価値が高く、自然愛好家や観光客に親しまれています。

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日本のダム 栗駒ダム



栗駒ダム:宮城県栗原市の多目的ダム
栗駒ダムは、宮城県栗原市栗駒字沼倉玉山に位置し、一級河川・北上川水系三迫川に建設されたダムです。宮城県が管理する堤高57mの重力式コンクリートダムで、治水、かんがい、発電を目的とした補助多目的ダムです。ダムによって形成された人造湖は栗駒湖と命名されています。

ダムの諸元と目的
ダム型式: 重力式コンクリートダム
堤高: 57m
堤頂長: 182m
総貯水容量: 13,715,000m³
利用目的: 洪水調節、かんがい、発電
事業主体: 宮城県
発電所名: 玉山発電所(2,800kW)
施工業者: 鹿島建設
着手年/竣工年: 1949年/1962年
ダム湖周辺の森は栗駒国定公園の指定区域であり、沼ヶ森水源の森として水源の森百選に選定されている水源かん養保安林となっています。

まとめ
栗駒ダムは、宮城県栗原市の治水、かんがい、発電に貢献する重要なインフラです。また、ダムによって形成された栗駒湖は、その美しい景観で観光地としても人気があります。ダム周辺の自然環境は、地域の自然保護とレクリエーションの場としても価値が高いです。

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日本のダム 釜房ダム



釜房ダム:宮城県柴田郡川崎町の多目的ダム
釜房ダムは、宮城県柴田郡川崎町に位置し、一級河川・名取川水系碁石川に建設されたダムです。国土交通省東北地方整備局が管理する重力式コンクリートダムで、碁石川及び名取川下流の治水と、仙台市をはじめとする宮城県中枢部への利水を目的とした特定多目的ダムです。ダムによって形成された人造湖は釜房湖(かまふさこ)と命名され、ダム湖百選に選ばれています。また、釜房湖は湖沼水質保全特別措置法に指定され、厳重な水質管理が図られています。

ダムの諸元
ダム型式: 重力式コンクリートダム
堤高: 45.5m
堤頂長: 323.0m
総貯水容量: 45,300,000m³
有効貯水容量: 39,300,000m³
利用目的: 洪水調節、不特定利水、上水道、工業用水、発電
事業主体: 国土交通省東北地方整備局
発電所名: 釜房発電所 (1,200kW)
施工業者: 佐藤工業
着手年/竣工年: 1964年/1970年
釜房湖とその環境
釜房湖は、仙台市の水がめでありながら、宮城県民の憩いの場としても機能しています。湖周辺の環境整備は早い時期から手がけられ、1975年には「釜房湖畔公園」がオープンしました。この公園はその後も拡張が続けられ、国営みちのく杜の湖畔公園として発展しました。湖周辺では多種多様な鳥類や魚類が生息しており、特にゼニタナゴの棲息も確認されています。

まとめ
釜房ダムは、宮城県柴田郡川崎町の治水と利水に重要な役割を果たしています。また、釜房湖はその美しい景観で観光地としても人気があり、地域の自然環境との調和を示す貴重な資源となっています。ダムと湖は、地域の安全と発展に貢献するとともに、住民や訪問者に憩いの場を提供しています。

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