日本のダム 柳津ダム



柳津ダムは、福島県河沼郡柳津町に位置し、阿賀野川水系只見川に建設された重力式コンクリートダムです。堤高34メートル、堤頂長216.7メートル、総貯水容量24,309,000立方メートルの規模を持ちます。1952年に着工し、1953年に竣工しました。主な利用目的は水力発電で、東北電力によって管理されています。

ダムの特徴と機能
柳津ダムは、只見川流域における水力発電を目的に建設され、片門ダムに次いで只見川下流部に位置しています。堤体には5門のローラーゲートが設置されており、天端上は車両の通行が可能です。また、ダム周辺は桜や紅葉の名所として知られています。

柳津発電所
ダム左岸には柳津発電所が設置されており、1953年に最大出力50,000kWで運転を開始しました。その後、最大出力は75,000kWに増強されました。発電所は、2011年の新潟・福島豪雨によって一時的に浸水し、発電が停止する事態に見舞われました。

観光と地域の魅力
柳津ダム周辺は、春の桜や秋の紅葉が美しいことで有名で、多くの観光客が訪れます。また、東北電力初代社長である白洲次郎の言葉が刻まれた石碑が設置されており、地域の歴史的な観光資源としても注目されています。

柳津ダムの魅力
柳津ダムは、只見川の水力発電において重要な役割を果たし、地域の電力供給に貢献しています。また、美しい自然環境と歴史的な背景を持つ観光地としても、多くの人々に親しまれています。

>>ダム探訪のお供のお宿は【Trip.com】


日本のダム 鶴沼川防災ダム

鶴沼川防災ダムは、福島県大沼郡会津美里町にある「宮川ダム」「二岐ダム」「栃沢ダム」の3つのダムの総称です。これらのダムは、一級水系阿賀野川水系の宮川(別名:鶴沼川)流域における洪水被害の軽減を目的に建設されました。副次的には灌漑用水の供給にも利用されています。

各ダムの特徴と役割
宮川ダム

宮川ダムは、鶴沼川防災ダム群の中で最初に完成し、最大規模を誇ります。重力式コンクリートとアースダムのコンバインダムで、堤高42メートル、堤頂長288メートル、総貯水容量1,562,000立方メートルです。1950年度にダム位置が決定され、1962年度に試験湛水が行われました。

二岐ダム
二岐ダムは、会津美里町北西部の佐賀瀬川上流に位置するアースダムで、堤高30メートル、堤頂長123メートル、総貯水容量844,000立方メートルです。1969年度に事業が完了しました。

栃沢ダム
栃沢ダムは、会津美里町東部の氷玉川上流に位置し、堤高23.7メートル、堤頂長150メートル、総貯水容量376,000立方メートルの中心コア式アースダムです。1969年度に事業が完了しました。

ダムの歴史と背景
これらのダムは1950年代から1970年代にかけて建設され、宮川流域の洪水防止や農地防災、灌漑用水の供給に重要な役割を果たしています。ダム操作は会津宮川土地改良区が行い、地域の灌漑や治水に貢献しています。

鶴沼川防災ダムの魅力
鶴沼川防災ダムは、3つの異なるダムから構成され、それぞれが地域の洪水防止や農業支援において重要な役割を果たしています。これらのダムの建設によって地域社会の安全が確保され、灌漑用水の安定供給が可能となっています。

>>ダム探訪のお供のお宿は【Trip.com】


日本のダム 三春ダム



三春ダムは、福島県田村郡三春町に位置し、一級河川阿武隈川水系大滝根川に建設された重力式コンクリートダムです。1972年に着工し、1998年に竣工しました。堤高65メートル、堤頂長174メートル、総貯水容量42,800,000立方メートルの規模を持ち、ダム湖は「さくら湖」と名付けられています。

ダムの特徴と機能
三春ダムは、洪水調節、不特定利水、灌漑、上水道、工業用水、発電を目的とする特定多目的ダムです。国土交通省東北地方整備局が管理しており、郡山市をはじめとする福島県中通り中部地域への利水を担っています。また、ダム本体には城下町である三春町にちなんで石垣のような装飾が施されています。

歴史と背景
三春ダムの建設は、阿武隈川の治水と地域の利水を目的として行われました。建設当初は「大滝根ダム」という名称で計画されていましたが、地域住民の要望により「三春ダム」と改名されました。ダムの完成により、周辺地域は新たな観光資源として発展しました。

観光と地域の役割
三春ダム周辺には、さくら湖を中心とした美しい景観が広がり、観光地としても人気があります。特に春にはダム湖周辺の桜が見頃を迎え、多くの観光客が訪れます。また、右岸には三春ダム資料館があり、ダムの歴史や役割を学ぶことができます。

三春ダムの魅力
三春ダムは、治水や利水において重要な役割を果たすだけでなく、美しい自然環境と観光地としても多くの人々に親しまれています。その歴史的背景や地域との関わりも含め、多面的な魅力を持つダムです。

>>ダム探訪のお供のお宿は【Trip.com】


日本のダム 真野ダム



真野ダムは、福島県相馬郡飯舘村に位置し、真野川水系真野川に建設された重力式コンクリートダムです。1971年に着工し、1991年に竣工しました。堤高69メートル、堤頂長239メートル、総貯水容量36,200,000立方メートルの規模を持ちます。ダム湖は「はやま湖」と名付けられています。

ダムの特徴と機能
真野ダムは、洪水調節、不特定利水、上水道、工業用水道、そして発電を目的とする多目的ダムです。福島県が管理しており、相馬市や相馬郡新地町、南相馬市鹿島区への生活用水と工業用水を供給しています。また、ダム直下には真野発電所があり、1,100kWの水力発電が行われています。

歴史と背景
真野ダムは、真野川総合開発事業の一環として建設され、工事にはRCD工法が採用されました。これにより、省力化が図られました。ダム湖の名称「はやま湖」は、左岸に聳える葉山の峰にちなんで命名されました。また、2011年の福島第一原子力発電所事故後、ダム周辺の放射性物質濃度測定が行われています。

観光と地域の役割
真野ダムは、福島県内でもバスフィッシングのメッカとして知られており、観光地としても魅力的です。さらに、地域の洪水調節や水資源の供給において重要な役割を果たしています。

真野ダムの魅力
真野ダムは、多目的な機能を持つダムとして地域社会に大きく貢献しています。美しい「はやま湖」周辺の自然環境は観光客にとっても魅力的であり、バスフィッシングのスポットとしても知られています。

>>ダム探訪のお供のお宿は【Trip.com】


日本のダム 松ヶ房ダム

松ヶ房ダムは、福島県相馬市山上と宮城県伊具郡丸森町筆甫にまたがる、宇多川水系宇多川に建設されたセンターコア式ロックフィルダムです。1978年に着工し、1997年に竣工しました。堤高46メートル、堤頂長242.5メートル、総貯水容量9,710,000立方メートルの規模を持ち、ダム湖は「宇多川湖」と呼ばれています。

ダムの特徴と機能
松ヶ房ダムは、相馬地区の農業用水不足を解消するために建設された灌漑用水専用のダムです。相馬市と相馬郡新地町の合計2,868ヘクタールの農地に農業用水を供給しています。ダムの天端には歩行者が進入可能で、周辺は公園として整備されています。ダムの中央には福島県と宮城県の県境があり、堤体の北側が福島県相馬市、南側が宮城県伊具郡丸森町に位置しています。

歴史と背景
松ヶ房ダムの建設は、福島県農林水産部の灌漑排水事業の一環として行われました。ダムの施工は間組、竹中土木、住友建設が担当しました。現在は相馬市役所農林水産課によって受託管理されています。また、ダム管理事務所には資料館があり、ダムカードも配布されています。

観光とアクセス
松ヶ房ダム周辺は公園として整備されており、美しい景観を楽しむことができます。ダムは福島県と宮城県の県境に位置しているため、県境を示すプレートも見られます。アクセスは、JR常磐線相馬駅から車で約30分です。

松ヶ房ダムの魅力
松ヶ房ダムは、相馬地区の農業を支える重要なインフラであり、その美しい自然環境とともに、観光地としても魅力的です。県境にまたがるユニークな位置にあり、訪れる人々に特別な体験を提供しています。

>>ダム探訪のお供のお宿は【Trip.com】