日本のダム 神三ダム
富山県富山市の神通峡エリア。
神通川に連なる「神一ダム」「神二ダム」に続き、最も下流に位置するのが 神三(じんさん)ダム です。
正式には 神通川第三ダム とも呼ばれ、高さ15.5mという比較的小規模なダムながら、神通川の水力発電システムを支える重要な役割を担っています。
◆ 神三ダムとは?
● 神通川開発の仕上げを担う発電ダム
神三ダムは、一級河川・神通川本流に建設された重力式コンクリートダムです。
所在地:富山県富山市須原
河川名:神通川水系 神通川
型式:重力式コンクリートダム
堤高:15.5m
堤頂長:242m
完成:1954年
目的:発電
事業者:北陸電力
神通川第三発電所と神通川第三左岸発電所へ送水し、合計16,500kWの電力を生み出しています。
◆ 行きたくなる理由 ― 神三ダムの魅力
● ① 神通峡ダム群の“最後のピース”
神通川には、
神一ダム
神二ダム
神三ダム
の3基が連続して建設されています。
神三ダムはその最下流に位置し、神二ダムに代わって逆調整機能を担うために建設されました。発電による流量変動を調整し、下流の河川環境を守る重要な存在です。
● ② 小規模だからこそ味わえる構造美
高さ15.5mはハイダムとしては最小クラス。
しかし、
横に長く伸びる堤体
重厚なゲート設備
エメラルドグリーンの水面
が独特の魅力を生み出しています。
巨大ダムとは違う、身近で親しみやすい美しさがあります。
● ③ 天端を歩ける貴重なダム
神三ダムは階段を上がることで天端へ行くことができます。
川面との距離が近く、
上流側の静かなダム湖
下流側へ流れる神通川
神通峡の山並み
を間近に楽しめます。
● ④ 神通峡の自然と温泉を満喫できる
ダム周辺には神通峡の豊かな自然が広がります。
近くには
神通峡
春日温泉
があり、ダム見学と温泉、ドライブをセットで楽しめます。
◆ 見学のポイント
● 左岸・右岸で異なる表情を楽しむ
神三ダムは両岸から見学可能。
左岸側では堤体全体を見渡しやすく、右岸側では発電設備との一体感を感じられます。
小規模ながら見どころは意外に豊富です。
● 神一・神二との比較
同じ神通川ダム群でも、
神一ダム=迫力重視
神二ダム=ダム湖が特徴
神三ダム=構造美と機能性
という違いがあります。
3基を巡ることで神通川開発の全体像が見えてきます。
◆ アクセス・注意点
アクセス:富山ICから車で約30分
見学:外観・天端
おすすめ季節:新緑・紅葉シーズン
注意点:
天端は高所が苦手な方は注意
山間部のため冬季は積雪あり
管理区域への立入は禁止
◆ まとめ ― 神三ダムは“神通川開発の名脇役”
神三ダムは、
神通川ダム群の最下流を担う発電ダム
小規模ながら存在感のある重力式ダム
天端を歩いて楽しめる貴重な施設
神通峡の自然と温泉を満喫できる立地
という魅力を持っています。
黒部ダムのような巨大さはありませんが、
神通川水力開発の歴史を支え続ける“名脇役”。
神通峡を訪れるなら、神一・神二とあわせて神三ダムにも立ち寄ってみてください。小さなダムだからこそ見えてくる魅力があります。