日本のダム 黒又ダム
◆ 黒又ダムとはどんなダム?
● 発電専用の重力式コンクリートダム
黒又ダムは東北電力(建設時は日本発送電)が管理する発電専用ダムです。
堤高:24.5m
堤頂長:約217〜228m
総貯水容量:約145万m³
有効貯水容量:約47万m³
所在地:新潟県魚沼市大栃山
竣工:1926年
大規模ダムと比べれば控えめなサイズですが、
その分「川とダムが一体となった素朴な風景」が味わえる場所です。
● 土木学会が選ぶ“重要構造物”
黒又ダムは、
「日本の近代土木遺産〜現存する重要な土木構造物2000選」
にも選ばれています。
堤体に施された玉石張りや、シンプルで古風なデザインは、
大正〜昭和初期の技術の面影をそのまま残しており、歴史好き・土木好きにはたまらない魅力があります。
◆ 黒又ダムの“行きたくなる”魅力
● ① 山あいに溶け込む静かなロケーション
黒又ダム周辺は、とにかく静か。
川のせせらぎ、風の音、葉の揺れる音が心地よく、ゆったり過ごしたくなる空気があります。
水面は広大ではなく、まるで“山の中の小さな湖”のよう。
自然の中にぽつりと現れるコンクリートの姿が印象的で、
写真映えする落ち着いた風景が楽しめます。
● ② 大正築のコンクリートが醸す“味わい”
黒又ダムの堤体は、長年の風雨によって深い表情を帯びています。
古い建造物が放つ独特の重みや渋さ、
そしてそこに刻まれた時間の流れが、訪れる人の心を静かに引き寄せます。
新しいダムにはない“ノスタルジックな美しさ”が際立つ場所です。
● ③ ダム巡りにも最適な立地
黒又川沿いには、
黒又川第一ダム
黒又川第二ダム
など複数の発電ダムが存在しています。
車で周ると“黒又川ダム群めぐり”が楽しめて、
ダム好きにはたまらない小旅行コースになります。
◆ 訪問のヒント
アクセス:関越自動車道「小出IC」から国道252号経由が便利
駐車場所:発電所付近にスペースあり
見どころ:天端(ダム上)からの川の流れ、下流橋からの堤体全景
おすすめ季節:
春:雪解け水と新緑
夏:深い緑に囲まれた涼しい風景
秋:紅葉が美しい
冬:雪化粧のダムは静寂の極み
観光ダムではないため、静かに落ち着いて見学できます。
◆ まとめ ― “静けさと歴史”が同居する特別な場所
黒又ダムは、大正時代から魚沼の地に寄り添い続ける、小さくて力強いダム。
大正築の歴史あるコンクリート
人の気配が少ない静かな山あい
ダムと川が一体となる素朴な風景
今も発電を続ける現役の土木遺産
派手さはないけれど、訪れると“心に残る時間”が流れます。
魚沼方面に出かける機会があれば、
ぜひ黒又ダムの静かな風景を味わいに立ち寄ってみてください。
きっと、100年の歴史が優しく迎えてくれるはずです。