日本のダム 宮ヶ瀬副ダム
神奈川県愛甲郡にある「宮ヶ瀬副ダム(通称:石小屋ダム)」は、知る人ぞ知る隠れた観光スポット。ダムといえば巨大な宮ヶ瀬ダムが有名ですが、その下流わずか800mに位置する副ダムも、実は大きな役割と魅力を持っています。石垣風の美しいデザインと自然が織りなす景観は、訪れる人を惹きつけてやみません。
宮ヶ瀬副ダムの役割と歴史
正式名称:宮ヶ瀬副ダム(石小屋ダム)
建設:1971年着工、2000年完成
型式:重力式コンクリートダム
規模:堤高34.5m、堤頂長87m
ダム湖:石小屋湖(面積約4ha)
この副ダムは、宮ヶ瀬ダムからの放流水を調整する「逆調整池」として建設されました。急激な増水から下流を守り、水道や発電の安定にも貢献しています。
見どころと楽しみ方
橋のような天端
ダムの上は石小屋橋として整備され、歩道からは中津川渓谷や湖の美しい景観を堪能できます。
自然と調和した外観
コンクリートながら石垣風のデザインが施され、山の風景に溶け込むよう配慮されています。
紅葉や野鳥観察
秋には真っ赤に染まるドウダンツツジ、冬には湖面に浮かぶオシドリやマガモなど四季折々の自然に出会えます。
アクセスの良さ
駐車場から徒歩10分ほどと気軽に立ち寄れるのも魅力です。
宮ヶ瀬ダムとセットで楽しむ
副ダムの魅力は、宮ヶ瀬ダムとの“ペア観光”にあります。宮ヶ瀬ダムでは迫力満点の観光放流(4~11月・指定日開催)や、インクライン、ダム内部見学などイベントも豊富。さらに隣接する県立あいかわ公園では散策やピクニックも楽しめます。自然・遊び・学びがそろった充実のエリアです。
行き方
車:東名厚木ICから約40分、中央道相模湖ICから約35分
公共交通:本厚木駅からバスで「石小屋バス停」下車すぐ
訪れるべき理由
宮ヶ瀬副ダムは「本体ダムを支える名脇役」でありながら、その景観はとてもフォトジェニック。自然と人工美の絶妙なハーモニーを味わえる場所です。ダム好きはもちろん、自然散策やちょっとしたお出かけ先を探している方にもおすすめです。
静かな湖畔を歩けば、日常の喧騒を忘れ、澄んだ空気と水の音に癒やされること間違いなし。次の休日、宮ヶ瀬ダムとあわせて石小屋ダムを訪れてみてはいかがでしょうか。