神奈川県相模原市にひっそりと佇む「本沢ダム」は、発電専用のロックフィルダムとして1965年に完成。下流の城山ダムと連携して行う揚水発電に使われており、表舞台にはあまり出ないながらも、技術と自然が調和する魅力的なスポットです。
基本情報
所在地:神奈川県相模原市緑区川尻
完成年:1965年
型式:ロックフィルダム
用途:発電専用(揚水発電の上池)
堤高/堤頂長:73.0m/234.0m
総貯水容量:392.7万㎥
ダム湖名:城山湖
見どころ
● 揚水発電ならではの“変わる湖”
本沢ダムは、城山ダムと対になって水を循環させる揚水発電に使用されており、季節や時間帯によって水位が大きく変化します。普段は静かな湖面ですが、抜水時にはダム湖が姿を変え、まるで“別世界”のような景色が広がります。
● 散策・展望スポットも充実
周囲には遊歩道や展望スペースが整備されており、ダム湖を一望できる絶景ポイントも多数。特に朝や夕暮れの時間帯には、湖面が鏡のように光を反射し、幻想的な光景に出会えます。
● ダムマニア必見のロックフィル構造
草に覆われた堤体は、年月の重みを感じさせるレトロな風貌。ダム好きにはたまらない、趣深い構造美と存在感があります。
アクセス情報
車:中央道「相模湖IC」から約15分
最寄り施設:城山湖コミュニティ広場(無料駐車場あり)
注意点:夜間や冬季は道が閉鎖されることもあるため、訪問は日中がおすすめです。
ダムカード情報(希望者向け)
配布場所:相模川水系ダム管理事務所/津久井湖記念館
注意事項:訪問証明(ダムの写真など)が必要な場合あり
こんな人におすすめ!
静かな場所でリフレッシュしたい
ダム構造や発電技術に興味がある
人混みを避けて自然を楽しみたい
ダムカードを集めている
おわりに
本沢ダムは「観光名所」というよりも、知る人ぞ知る“静寂のダム”。大規模観光地とは一線を画し、自然と技術、そして静けさを味わえる隠れた癒しスポットです。
都会の喧騒から少しだけ離れて、本沢ダムでゆったりとした時間を過ごしてみませんか?