日本のダム 東荒川ダム
**東荒川ダム(ひがしあらかわダム)**は、栃木県塩谷郡塩谷町上寺島に位置する、那珂川水系荒川(通称:東荒川)に建設された重力式コンクリートダムです。
堤高:70m
堤頂長:290m
総貯水容量:6,100,000㎥
有効貯水容量:5,330,000㎥
湛水面積:37ha
流域面積:21km²
用途:洪水調節、不特定利水、灌漑、上水道、発電
発電出力:東荒川発電所(600kW)
竣工:1990年
管理者:栃木県(那珂川水系ダム管理事務所)
建設の背景と目的
荒川は上流部で東荒川と西荒川に分かれますが、東荒川が本流にあたります。
1967年に西荒川には西荒川ダムが完成しましたが、下流域の人口増加、農業用水の確保、河川整備の強化が必要となったことから、1974年に東荒川ダムの建設が計画され、1990年に竣工しました。
東荒川ダムは次の目的を持つ補助多目的ダムです:
洪水の調節
喜連川地区・塩谷町への上水道供給
芳賀台地一帯への灌漑
水力発電(県営発電所)
周辺環境と観光
東荒川ダム親水公園が整備されており、地域住民の憩いの場になっています。
近隣には、名水百選に選ばれている**尚仁沢湧水(しょうじんざわゆうすい)**があり、1日あたり6万5千㎥という豊富な湧出量を誇ります。
湧水の美しさと豊かな森は、水源地としての価値はもちろん、観光地としても魅力的です。
東荒川ダムの魅力まとめ
栃木県の水資源管理における中核的存在
自然と調和した水源エリアに立地
洪水対策から農業支援、地域水道、再エネ発電まで担う多機能ダム
尚仁沢湧水とのセット観光もおすすめ