日本のダム 蛇尾川ダム



蛇尾川ダム(さびがわダム)は、栃木県那須塩原市百村に位置し、那珂川水系箒川の支流・蛇尾川の小右支川である小蛇尾川に建設された重力式コンクリートダムです。堤高104.0メートル、堤頂長273.0メートル、総貯水容量10,500,000立方メートルの規模を誇り、1980年に着工し、1995年に竣工しました。東京電力リニューアブルパワーが管理する発電専用ダムであり、塩原発電所の下池として利用されています。

ダムの特徴と機能
発電:蛇尾川ダムは、八汐ダムを上池とする揚水発電所「塩原発電所」(最大出力900,000kW)の下池として機能しています。
那珂川水系で最も堤高が高い:那珂川水系のダムの中では最も堤高の高いダムです。
施工:間組・佐藤工業・西松建設・飛島建設・日本国土開発が共同で施工しました。

建設の背景と歴史
蛇尾川ダムは、東京電力(当時)による揚水発電プロジェクトの一環として建設されました。上池の八汐ダムと連携し、塩原発電所での発電に利用されます。1995年の完成以来、首都圏への電力供給を支えてきました。

観光とアクセス
蛇尾川ダムは、塩原温泉郷に近い位置にありますが、塩原ダムのような観光整備はされておらず、一般車両・一般人の立ち入りは禁止されています。かつては東京電力のPR施設「テプコ塩原ランド」から見学ツアーが実施されていましたが、2011年に施設が閉鎖され、現在は見学不可となっています。

蛇尾川ダムの魅力
蛇尾川ダムは、揚水発電のための重要な役割を担い、那珂川水系で最も堤高の高いダムとして知られています。一般見学はできませんが、発電用ダムとしての歴史的価値があり、首都圏の電力安定供給に貢献しています。

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