八ッ場ダムは、群馬県吾妻郡長野原町に位置し、利根川の支流・吾妻川中流部に建設された重力式コンクリートダムです。堤高116メートル、堤頂長291メートル、総貯水容量107,500,000立方メートルを誇り、2020年4月1日より運用が開始されました。八ッ場ダムは、洪水調節、利水、上水道、工業用水、発電といった多目的に利用されています。
建設の歴史と背景
1949年に最初に計画され、カスリーン台風のような大洪水から首都圏を守るための大規模ダムとして位置付けられましたが、建設までには長い時間がかかりました。地元住民の反対運動や、技術的な課題、環境影響の懸念もありましたが、最終的に1967年に建設が決定され、数十年の歳月をかけて2020年に竣工しました。総事業費は5320億円と、日本のダム建設史上でも最も高額なプロジェクトの一つとなりました。
観光と地域の発展
ダム湖は「八ッ場あがつま湖」と命名され、周辺地域は観光地としても注目を集めています。ダム湖やその周辺の自然景観は美しく、観光客を引き寄せる要素となっています。また、地域の生活再建として宅地の造成や公共インフラの整備が進められています。
八ッ場ダムは、首都圏の治水や水資源の確保において非常に重要な役割を果たし、長い歴史を経て完成した大規模なインフラ施設です。
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