日本のダム 丸沼ダム



丸沼ダムは、群馬県利根郡片品村に位置し、利根川水系片品川左支の大滝川の最上流部に建設されたバットレスダムです。1928年に着工し、1931年に竣工しました。堤高32.1メートル、堤頂長88.2メートル、総貯水容量は13,600,000立方メートルで、発電専用のダムとして東京電力リニューアブルパワーが管理しています。

ダムの特徴と機能
丸沼ダムは、日本国内で非常に珍しいバットレスダム形式で、発電を目的としたダムです。ダムによって形成された「丸沼」の水は、一ノ瀬発電所(出力10,700kW)へ送水され、発電に利用されています。丸沼ダムは日本で最も堤高の高いバットレスダムで、土木史的価値からも評価され、2003年には「丸沼堰堤」として重要文化財に指定されました。

歴史と背景
ダムの建設は、当時の東京電燈株式会社によって進められ、丸沼の貯水量を増やして発電用水を確保するために作られました。バットレスダム形式は、コンクリートの使用量を減らす利点があるものの、地震に弱いという欠点があり、結果的に日本ではほとんど建設されなくなりました。

丸沼ダムの魅力
丸沼ダムは、発電専用ダムでありながら、文化財としての価値も高く、観光地としても注目されています。

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