日本のダム 花山ダム



花山ダム:宮城県栗原市の重力式コンクリートダム
花山ダムは、宮城県栗原市花山本沢淵牛に位置し、一級河川・北上川水系迫川に建設されたダムです。宮城県土木部河川課・栗原地方ダム総合事務所が管理する堤高48.5mの重力式コンクリートダムで、迫川の治水と、栗原市・登米市への利水を主目的とした補助多目的ダムです。ダムによって形成された人造湖は花山湖(はなやまこ)と命名されました。

ダムの諸元
ダム型式: 重力式コンクリートダム
堤高: 48.5m
堤頂長: 72m
総貯水容量: 36,600,000m³
有効貯水容量: 30,000,000m³
利用目的: 洪水調節、不特定利水、かんがい、上水道、発電
事業主体: 宮城県
発電所名: 川口第一発電所 (1,550kW)、川口第二発電所 (1,500kW)
施工業者: 西松建設
着手年/竣工年: 1952年/1957年

概要
花山ダムは、宮城県北部における北上川の主要な支流である迫川の治水と、栗原市・登米市への利水を主目的とした補助多目的ダムです。宮城県が初めて手掛けた県営ダムであり、ダムによって形成された人造湖は花山湖と命名されました。

地理と沿革
迫川は、宮城県内では江合川に次ぐ規模の北上川水系であり、栗駒山を水源として南東へ流れます。ダムは迫川が山地から平野部へ流出する地点の狭窄部に建設されました。建設当時の所在地は栗原郡花山村であり、ダム名も村の名前から採られましたが、平成の大合併により栗原市となりました。

目的と影響
花山ダムの目的は洪水調節、不特定利水、かんがい、上水道、発電です。ダムは迫川沿岸の洪水を制御し、仙台平野北部の農業用水を供給するとともに、地域の上水道と工業用水道にも水を供給しています。また、細倉金属鉱業への電力供給のための発電所も設けられています。

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