日本のダム:足羽川ダム
足羽川ダムは、福井県今立郡池田町に位置する、九頭竜川水系部子川(へこがわ)に建設中のダムです。
このダムは国土交通省近畿地方整備局が計画しており、堤高96.0mの重力式コンクリートダムとしての特徴を持ちます。
普段は貯水を行わない「穴あきダム」としての性質を持ち、完成すれば日本最大規模のものとなる予定です。
元々は1983年に特定多目的ダムとして計画されていましたが、水没する地域の住民からの反対運動が強く、計画の修正が必要となりました。
2004年の福井豪雨をきっかけに、治水ダムとしての建設方針がまとまり、2020年11月に起工されました。
当初の完成予定は2026年度でしたが、2023年6月に発表された情報によれば、完成時期が3年遅れて2029年度となる予定です。
足羽川ダムは、通常のダムとは異なり、完成しても貯水を行わず、通常時は河水をそのまま流し、洪水時のみ貯水を行う流水型ダムとしての特性を持ちます。
このダムの建設により、足羽川流域の洪水調節が可能となり、下流への洪水流下を抑制することが期待されています。
このダムの建設は多くの議論や変遷を経てきましたが、福井県の治水対策としての重要性が再認識され、流域の安全確保のための重要な役割を果たすことが期待されています。
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